「骨卒中」という言葉を聞いたことはありますか。
「脳卒中」は多くの方が耳にしたことがあると思いますが、「骨卒中」はまだ馴染みのない言葉かもしれません。
若い人の骨折と異なり、高齢者の骨折は脳卒中と同じように、その後の人生を大きく左右する重大な出来事になります。
高齢者、特に女性は、若い人に比べて
・骨がもろくなっている
・足裏の不安定,足趾の変形
・筋力やバランス能力が低下し、転びやすくなっている
といった特徴があります。そのため、交通事故や運動中の大きなケガではなく、日常生活の中で転倒しただけでも骨折してしまうことが少なくありません。
こうした背景から近年では、馴染みのある「脳卒中」と同じように、**高齢者の骨折を「骨卒中」**と表現する言葉が使われるようになってきています。
そもそも「卒中」という言葉を辞書で調べると、
「突然に急激な症状を発作的に起こす場合を一般に卒中といい、脳の出血や血栓などの循環障害によって、突然に意識障害や運動麻痺を起こす脳卒中がその代表である」
(コトバンク)
と記載されています。
転倒による骨折もまた、予測できない突然の出来事であり、その後の生活に大きな影響を及ぼします。その意味で「骨卒中」という言葉は、脳卒中と同様に、今後さらに社会に浸透していく可能性があると言えるでしょう。